No.143:99%は、年商10億以上の企業が共通して持つ要素。大きな差を生む残り1%とは?

コラム№143

「当社のような事業でも、コンサルティングを受けて頂けるのでしょうか?」
とよくご質問を受けます。
 
私は、当然「YES」とお答えします。
 
それぞれの会社には、それぞれの事情があり、特色ある事業をされています。
それでも、そのそれぞれの会社には、共通している点が多くあります。
 
そして、年商10億を越えるためには、絶対に必要となる機能があります。
それは、世の年商10億の会社が、共通して持つ「要素」とも言えます。
 
年商10億、20億、30億、100億でも。
その共通している、必要な要素を早くつくりあげる必要があります。


事業が儲かっている
仕組みが回っている
社員がやりがいを感じている
そのような経営の成果を決定づける要素は、大きく次の2つに分けることができます。
 
一つは、『社長の素養』という要素、そして、もうひとつが『科学』という要素です。
 
「社長の素養」とは、社長の経営者としての能力です。
「科学」とは体系化された理論であり、同じようにやれば、同じ結果が出るということです。
 
会社という人の集合体が「組織」として機能するためには、必要となる機能が決まっています。
世の年商10億以上の会社を観ると、どこの会社もがその必要となる機能を持っております。
 
そこには、仕組みがあり、部門があり、機能があります。共通しているものだらけです。
年商20億、でも、年商1千億の大企業でも同じです、
各機能が「太く」なるだけ、その機能の数は同じです。その99%は共通していると言えます。
 
 
それは、人の体を考えるとわかります。
大人でも子供でも、外国人でも、人の体を構成している要素や機能は、同じです。
目の前の社員も、酒を飲み交わす経営者仲間も99%は同じです。
しかし、その人が、一生で歩む道のりは大きく異なります。そして、一生で得るものも大きく異なり、大きく差があります。
ただ人として生きるだけなら、その99%の部分で十分です。大きな差を決定づけるものは、残りの1%の使い方によります。
考え方、心構え、体験、個性など、その人固有の1%で、大きな差が出るのです。
 
経営の99%は、「科学」という要素となります。
同じようにやれば、同じ成果が得られます。組織として、機能させることができます。
 
 
そして、残り1%が社長の素養となります。この1%で、大きな差が出ます。
A社もB社も、同じ建設業で社員数50名でも、利益率は大きく違います。
そして、その年商が伸びるスピードにも大きな差があります。
同じような人事制度があるのに、社員の生き生き具合には、あまりにも差があります。
 
その差を決めるのは、社長の考え方、哲学、生い立ちや経験、性格、人格という1%の要素となります。
そこから出される、戦略や方針、指示、それにより、儲けや成長スピードという成果に差が生じるのです。
 
だからこそ、社長はその1%に注力する必要があります。その成果を生む、社長しかできないことに、全ての時間を注ぐのです。
「戦略を考えるために、経営者仲間と話す、視察に行く。」
「世の変化を知るために、フェアや顧客先を回る。」
「営業管理や人材育成の施策の方針を決めるために、本を読む、セミナーに参加する。」
 
 
そのためにも、残りの99%を早くつくり上げる。
仕組みで回る、成長する組織、それを早くつくるのです。誰がやっても、同じような結果を得られるようにするのが仕組みであり、組織です。
年商数億で成長を止める会社は、この科学の要素ができていないのです。科学の割合が低いのです。
30%、40%、、、60%、その科学の要素の割合が高くなればなるほど、効率は高くなります。
社長は、現場を離れ、自由になる時間も増えてきます。
つくるものは明確です。99%の科学の部分はその通り取り入れて、1%に注力をするのです。


「コンサルティングできますか?」とは、ゼネコン相手に「ビルを建てられますか?」と訊くようなものです。
当然、答えは「YES」です。そのためのゼネコンです。
 
ただし、「儲かるビルを建てられますか?」と訊けば、そのゼネコンの担当者は黙ることになります。
図面を引き、業者を手配し、その管理をすることにより、ゼネコンは、確実にそのビルを建てることができます。
しかし、そのビルが儲かるかどうかは、そのビルの戦略やコンセプト次第となります。
 
 
その戦略やコンセプトは、社長が決めるしかないのです。
 
まして、私たち中小企業は、資源(金、人など)は限られています。
大手企業のように、銀座や難波という一等地に大きなビルを建てることはできません。それは、大手の戦略です。
大資本や政治力で、いい土地を買って、テナントビルを建てれば、利回りが計算できます。
 
それに対し、我々中小企業の資源では、せいぜい都市圏の3等地や地方の中心街に、小さな店舗をつくれるぐらいです。
そんな立地が悪く小さな店舗では、何かしらの特色を持たせることでしか儲けることはできません。
特色が打ち出せないのであれば、儲からないどころか、倒産への道を進むことになります。
 
だからこそ、社長は、その店舗にどういう命を吹き込むかに注力することが必要なのです。
 
我々、コンサルタントはビルを建てることはできます。そこは、科学です。
年商10億のための「組織を機能させる」、「仕組みをつくる」、「社員を効率よく動かす」という要素を提供することはできます。
 
そこに、社長の打ち出す理念、戦略、方針により、その組織や仕組みにどういう命を吹き込むか、そこが勝負になります。

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