―― きっかけ

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―― 当時の状況と課題

　１店舗目を出し、2店舗3店舗目の出店が決まっていました。仕組化、ルール、方針などは全く無く、全部が属人的に回っていました。また、店舗展開する上で、本部機能の必要性を感じていました。目標として、早く20店舗10億にすることを持っています。
　コンサルティングを受けての仕組みの整備が無ければ、属人的な店がポンポン出来ていたと思います。
 

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―― コンサルティング中の感想

　第１，２回目は衝撃ばかりでした、いままでの考え方と全く違っていました。すべての内容が体系だっており、大変解りやすかったです。矢田先生の言われる「構築するには順番がある」、まさにその通りでその順番を守らないとおかしくなることも体験として解りました。
 
　当初はコンサルティングを受けて、「すぐに社員にやらせよう」と思っていましたが、自分でやってみて初めて解るものが多くありました。矢田先生の「文章の書けない社長の会社は、伸びない」という言葉が記憶に残っています。このノウハウを身に付けられたことで、「部下を指導できること」、「今後同じように会社や事業をつくれること」に自信を持てました。
 
　実際に、先日も社員に対して「提案する際には、提案書を準備すること」や「何か制度を導入する時には、運用ルールをつくる」という指示が出来ました。社員を巻き込んでの仕組みづくり、そして、上手に仕事を任せることを覚えられました。これからも、この流れで回していけば、今後も確実に仕組みが出来、良くなるはずです。
 
　コンサルティングの宿題が大変でした。すべてのコンサルティングプログラムを半年という短期で終わらせたこともあり、非常にハイペースでした。それでも頑張れたのは、「これが出来れば確実に楽になれること」は見えていたからです。
 

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―― 具体的な成果

・マニュアルや方針書にまとめることで、社員に何度も同じことを言わなくて良くなりました。いままで、つくるべきものをつくっていなかったから大変だったと解りました。
 
・モノと情報の流れが、すっきりしました。情報がどこにあり、しっかり後追いすることも出来るようになりました。今までは「あれどうなったの？」と訊くことが多かったですが、それも減りました。いまはとても安心できる状態です。
 
・また、毎月、毎週、毎日の業務が明確になりました。私のほうから社員に「あれやってね」や「毎週これを送って」と言うことが無くなりました。社員が自分たちでサイクルを回しています。
 
・怒ることがなくなりました。業務の漏れやミスがあると、「業務フローが悪い」と考え、本部スタッフと一緒に見直しを行っています。先日も、本部スタッフが、現金出納帳の仕組みを自ら改善してくれました。
　また、本部のスタッフが、各店舗のトレーナーに、依頼（注意）してくれるようになりました。ちなみに、その本部スタッフとは、女性パートで、トレーナーは正社員です。これは、マニュアルや方針書があるからこそ。彼女自身も仕事を楽しんでくれているようです。3人目の出産を控えているのですが、「産んで戻ってきていいか」と言ってくれています。
 
・業務フローで業務の流れをつくったのは良かったです。以前は、「お客様へサービスの提供が終わっているのに請求していない」という事件まで起きていました。今では、そんなことは全くなくなりました。また、社内の日報の仕組みで、お客様の状況や店舗の状況が把握できるようになりました。
 
・教わった具体的な運用テクニックも大変有効に機能しています。社員へ配布しているマイファイルや経営計画書手帳など、情報の行き所をつくれたのは良かったです。
 
・採用のやり方、人材を観る基準も変わりました。以前は、なによりも「優秀な人材」を求めていました。最近採用している社員をみると、「以前では落としていたような人」がいます。仕組みが整備され、それだけ、活用できる人材の枠が広がったのもあります。
 

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―― 最後に

　年商数億から10億へは、分業への移行期間である、と考えられるようになりました。
 
　いままでは、「ひとり何役もやることが良い」と思っていました。しかし、それにより事業の成長も本人の成長も遅らせていることに気づけました。分業に対する発想が全く変わりました。
 
　コンサルティングには、大変満足しています。やっていて楽しかったです。宿題がしっかり出されるのが本当に良かったです、人にやらされないと進みません（笑）。良いタイミングで受けられました、崩壊しなくてよかったとほんとに思っています。